よ つ の は

へぇ… そうだったんだ。
定期的にライブを演ってるけど、今日は誰が見に来てたとかは 特に興味も無かったからな…。
まぁ… 何であれ、俺の歌を誉めてくれるのは 正直嬉しいな。
てか、コイツちょっと酒臭くねぇか? おいおい…未成年が何やってんだよ…。

「ねぇ サクラ! 今度またミヤのライブがある時は 一緒に見に行こうよっ!」

「う、うん。 私なんかが行っても大丈夫かなぁ…」

―… えっ!

「と、とんでもないっ! 是非きてよっ! てか喜んで招待させて下さいっ!」

「あーっ! 何よミヤぁ〜、アンタひょっとしてサクラに気があるんじゃないでしょうね?!
サクラも なに少し赤くなってんのー?! だぁーめっ! ミヤはアタシのものだからねっ!」


―… えっ!!
なっ… 何言ってんだ急に?! コイツやっぱり酔っ払ってんのか?!

「そ、そうなんだ… 未来さんの彼氏さんだったんですね」

―… い、いやっ! サクラちゃんまで何言ってんの?!
何だよ この予想外の展開?!



―その後も、未来ちゃんはずっと俺にベッタリで…

サクラちゃんは、少し間を空けたその横に座って、うつ向いたまま それ以降、最後まで一言も口を開く事は無かった…。