* 雅 side *
―… ポンッ
熊さんが おもむろに俺の肩をたたいた。
「お前、終わったな…」
― は?
「なっ… 何だよ急に」
「ありゃ いかにもお前の好きそうなタイプだわ」
― なっ! 何を言い出すかと思ったら…
「お… おい! 何言ってんだよ! 無い無い! 俺は誰かと付き合うとか興味ねぇし、俺は このギターが恋人なのっ。
ほ、ホラ だいたい名前に俺の嫌いな『月』って字が入ってる時点で あり得ないって。 やだなぁー 訳分かんねぇ事 言うなよ!」
「お前… 狼男だったのか」
「だからぁ… ったく、また訳の分からない事を…。 とにかく!何もねぇって!」
俺は 取り乱しながら 必死に否定した。
何やってんだ俺…。
これじゃあ余計 認めてるみたいじゃんかよ。
だけど熊さんは 知っていた…。 俺が好みの女の子を目の前にすると、クシャミが出る体質なのを…。
「ふーん… まぁ、お前の好きにすればいいさ。
ただし、本気になるなら それなりにお前自身の身辺整理をしてからにしなよ」
― ったく… 一体どこまでコイツは見抜いてんだか…。
でも… ずっと加速度を増し続けている俺の鼓動には、どれだけ否定しても嘘がつけなかった…。
―… ポンッ
熊さんが おもむろに俺の肩をたたいた。
「お前、終わったな…」
― は?
「なっ… 何だよ急に」
「ありゃ いかにもお前の好きそうなタイプだわ」
― なっ! 何を言い出すかと思ったら…
「お… おい! 何言ってんだよ! 無い無い! 俺は誰かと付き合うとか興味ねぇし、俺は このギターが恋人なのっ。
ほ、ホラ だいたい名前に俺の嫌いな『月』って字が入ってる時点で あり得ないって。 やだなぁー 訳分かんねぇ事 言うなよ!」
「お前… 狼男だったのか」
「だからぁ… ったく、また訳の分からない事を…。 とにかく!何もねぇって!」
俺は 取り乱しながら 必死に否定した。
何やってんだ俺…。
これじゃあ余計 認めてるみたいじゃんかよ。
だけど熊さんは 知っていた…。 俺が好みの女の子を目の前にすると、クシャミが出る体質なのを…。
「ふーん… まぁ、お前の好きにすればいいさ。
ただし、本気になるなら それなりにお前自身の身辺整理をしてからにしなよ」
― ったく… 一体どこまでコイツは見抜いてんだか…。
でも… ずっと加速度を増し続けている俺の鼓動には、どれだけ否定しても嘘がつけなかった…。
