よ つ の は

「―…あ ありがとうございますっ! あの私、私 一生懸命がんばります!
宜しくお願いします!」

「あははっ、サクラちゃん気合い入ってんなぁー。 逆に俺達の方が 気合い負けしてるかもなっ。
うっしゃ! こんな可愛い子が入部してくれたんだ、みんな今日から気持ち入れかえて頑張ってくよっ!」

「おー 久しぶりに気合い入ってるUKを見てアタシは嬉しいよっ! じゃあイケメン部長さん、サクラの事をよろしくねっ!
あっ!! そこで腐っている男子諸君! アタシの可愛いサクラに手ぇ出したらダメだからねっ! こんなに良い子 どんな理由でも 泣かせたりしたら、アタシが許さないんだからっ!」

ふふっ… 未来さん、まるで私のお姉ちゃんみたい。
でもそんな みんなのやり取りを見ていると、まるで本当の家族みたいで… 
それが私はとても嬉しかった。

恭子姉や 未来さんが助けてくれたお陰で、 私は 私らしく生きていく道を歩き始めたんだ…。
こんなにも素敵な時間をくれたみんなにありがとう、本当にありがとう。




まだ少し、肌寒さが残る春の昼下がり…

優しい木漏れ日が差し込む この場所で、和かな春風と共に 私の新しい生活が、いま 流れはじめた…。