よ つ の は

「とにかく、今は病室から出て下さい!」




―…バタンッ


「そんな… ミヤビが私のこと忘れてるなんて…
そんなのウソだよ… 」

「サクラちゃん…
今は、ミヤビが目覚めた事だけでも奇跡なんだよ…
だから、少しずつ時間をかけて… 」

「何それ! 時間をかければ、ミヤビがまた思い出すってこと?!
そんなの分かんないじゃん!
このままずっと、思い出せないままかもしれないんだよっ?!
私、そんなの嫌だよっ!」

「いい加減にしなよ!!
サクラちゃんが そんな事でどうするんだ!
サクラちゃんが諦めちまったら、ミヤビがまたサクラちゃんの事 思い出すのなんて 無理に決まってんだろ!
とにかく、今は落ち着いて。
ミヤビの事、信じてやってくれよ… な?」

「 熊さん… 」



もうどうしていいのか 分からなかった…
せっかくまた、こうしてミヤビに会えたのに…
今度こそ、ミヤビと一緒にいられるって思ったのに…
やっと、 やっとミヤビと幸せになれるって思ったのに…


お願いミヤビ…

あの時のミヤビに戻ってよ…



―コツ、コツ、コツ…
「ちょっといいかね?
君たち、黒石君の お知り合いだね。 少しお話しがあるんだが…」