よ つ の は

―…!!


「 ひどい… ひどいよミヤビっ!
分かってないのはミヤビの方だよっ!

私は女優になりたかった!
だから学校も転校してきたのに…
それなのに、他の人と接するのを見たくないからって理由だけで、私に女優をあきらめさせたのはミヤビじゃないっ!
ほんとはね… あの日 私は泣いたんだよ?
小さい頃からずっと夢見てきた女優をやめなきゃいけなくて、悲しくて… 切なくて… 涙がとまらなかった…
でも これでいいんだって…、私はミヤビと結婚して 幸せなお嫁さんになるんだって、ずっと自分に言い聞かせてきたの…
それが私の夢なんだって、ずっとずっと… ずっと言い聞かせてきたんだよっ!
私が我慢すれば、二人が幸せになれる… そう信じてた。
そしたら本当にミヤビからプロポーズされて、やっとミヤビと結婚して幸せになれるって思ったよっ!
なのに今のミヤビは何?!

ねぇミヤビ… どうしたの…?
ミヤビ… 変わっちゃったょ…
昔のミヤビは、あんなに優しかったのに… ぅうっ… 」

「あーそうかよっ!
やりたくもねぇのにバンドやらせて悪かったな!
そんなに昔の俺が良かったら、もうどっか行っちまえよ!
オマエの顔なんか 見たくもねぇよっ!」