よ つ の は

「まぁ… とにかく 他の女たちも、そのうち ちゃんと話しすんだぞ。じゃあ俺は先帰るわ」

「おっ! 熊さんバイク買ったの?!
すげぇー SRじゃん!」

「あー…これ? こないだ そこらへんに居た奴らボコったらくれるって言うからさ、有りがたく貰っといた」

―…ひでぇ。

「でもいいなぁー 今度貸してよ」

「別にいいけど」


この時俺は… この約束が後々 悲惨な結果を引き起こす事になるなんて 考えもしなかった…




― 翌日 ―


「はぁ… 今日も日差しが強くて やる気しねーなぁ…」

「おやおや、朝から負のオーラ全開だね。 そんな態度じゃあ また佐藤のカミナリが落ちても知らないよ。たまには真面目に勉学に勤んでみたらどうなんだい」
バンッ!…

―… ったく、人が憂鬱になってる時にこの男は追い討ちをかけるような発言を… 余計やる気無くなるっつーの。
てか、人の大事なギターを叩くなっ!

「あのなぁ、俺は蘇我みたいに脳みその容量に空きがねーの。 バンドさえやれてりゃ それで十分!」

「ふぅーん、まぁ今日は放課後に今度の歓迎会のスケジュールを決めるってUKが言ってたから、せめてその位は 参加してくれよな」