「えっ、もしかして…」

「そう! あの看護婦さんが代わりに取ってきてくれたんだよ! びっくりじゃない?!」

「へぇー! あれだけ私たちのこと 怒ってたのに?」

「うん、なんかね… あの看護婦さんも 高校生の娘がいるんだって。 だからサクラがあまり遅くまで病院に居て、帰りが遅くなるのが心配だったみたい。
それで、なるべく早く帰らせようとしてたんだって!
でも、二人が仲良くしてるのは微笑ましく思ってくれてたみたいで、ライブが近いって話しとか、冬休みの旅行の話しとかをしてたら、代わりに取ってきてくれたんだぁ」

「なぁんだー それならもっと早く看護婦さんと仲良くなっておけば よかったねっ!
あっ、まさかミヤビ… 浮気してないでしょうねっ?!」

「おっ、おい! なに言ってんだよ… うちの母親と同じくらいの年齢だよ?
それに、俺はサクラ一筋だからさっ!」

「ぃやあん、ミヤビったら!
ねぇ、もう一回言って! “俺はサクラ一筋だからさっ”って!」

「やれやれ…、そんなに何回も言うことじゃ無いだろ?」

「えーっ、いいじゃん いいじゃん!
もぅ、ミヤビの けちぃ〜!」



ねぇミヤビ…
今夜は素敵な夢が 見れそうだょ…