よ つ の は

千秋も そんな子達の一人だった。

ただ、音楽の趣味が合うから 俺としては『音楽仲間の女友達』って感じで普通に接してるつもりなんだけどねぇ…。

ある日、借りたCDの中に メモ書きが入ってて『好きだから、当然付き合ってよね』って強気に書いてあった。
いわゆる『ツンデレ系』なわけで…。
でも俺は いつもと同じように断った。
そしたら急に泣き出しちまって… そう、『デレ』が出てきたのよ。
基本的に 泣かれるのには弱いからさ…。

慰めてるうちに、流れ流され 今に至る…って感じなわけ。

まんまと千秋の計算に乗せられた感は ひしひしと感じてますが…。

けど、千秋の事を考えたら このままの関係も酷だし… 何とかするか。



「ミヤー! 遅いよっ!
 こんなに可愛い子を待たせて、誰かにナンパされちゃっても 知ーらないんだからねっ!」

「悪りぃ 悪りぃ、ちょっとUKに捕まっちまってさ…。」

「あー またUKだ! ミヤはいつもUKとばっか一緒に居るんだもんっ!
 あのねー 千秋的に思ったんだけど、ミヤ UKには気をつけてよ…
 UKね… いつもミヤの事を見る目つきが怪しいよ。絶対ミヤの事、友達以上に想ってるって!」