よ つ の は

* 桜 side *


― はぁ… 最悪…

もう… 何もかも全てが嫌だった。
学校も、友達も、家族も…

ミヤビのことも…

生きてること自体、面倒に感じていた…
生きているから、こんなに辛い思いをしたりする…
いっそのこと、全て無くなってしまえばいいのに…
次のまばたきをしたら、この世の全てが消えてしまえば…




― ♪♪♪♪♪…

「…? 知らない携帯番号からだ…  誰だろう…」

― pi…
「も… もしもし… 」


―「あっサクラちゃん?!
良治だけど、急にごめんね!
いま岸ちゃんから連絡があって、ミヤビが…
ミヤビがバイト中に事故にあったって!」

―… !!!



ぅそ… そんな…

―…バタンッ!
タッ タッ タッ タッ !!…―



私は 無我夢中でミヤビのいる病院まで走った…

ごめんなさい ミヤビ…
私の… 私のせいだよ…
私、ミヤビがいなければ とか、みんな消えてしまえばって願ったから… そんなこと考えたから、ミヤビが こんなことに…


お願い ミヤビ…

どうか、どうか無事でいて…!






―… はっ、 はっはっ…、 ここ…

―[黒石 雅]―
…ガチャ!

「み…、ミヤビ!!」