よ つ の は

―… でたっ!

UKお得意の『強制宣言』…

気の知れた奴らは『あー…またか』的な表情を浮かべ、特に反対する者はいない。
正直 どちらかと言えば、反対する事自体が すでに面倒なのだ。

新入部員たちは…っと

―…どうやら UKの企画をえらく喜んでいる様子…

まぁ、いいか… こんな機会でも無い限り、人見知りの俺が 後輩たちと話す事ないもんな。

いつもなら、何だかんだと理由をつけて欠席をするのだが、何故か珍しく参加をする気になった…。



「じゃあ、 俺 そろそろ帰るわ…
 今から千秋んとこに 借りてたPINKLOOPのCD返しに行くからさ」


「えー ミヤビぃ… まだ千秋って子と付き合ってんのぉ? こないだ縁切るって言ってたじゃん」

明らかに呆れた表情で良治が言う。

「るせー、別に付き合ってねぇよ。 あいつが勝手にしつこく付きまとって来んだよ」

「わぁー最低だぁ。そうやってミヤビはモテるから 何人も彼女がいるもんねー」

「はいはい… どうせお前みたいな一途になれる恋なんざ 今まで一度もした事無いですけど 何かっ?!」

「最低だぁー 最低だぁー 女子の敵だわぁー」

―… ッたく、 オカマかコイツは…