よ つ の は

… どうしよう、やっぱり機嫌悪そうだな…
「あのさ… 何て言うか、 今朝はごめん… 」

「―… 」

「怒ってる… よね…」


「ぅうん、いいょ…。
わざとじゃないし、ミヤビはバイトで疲れてるんだもん… 仕方ないょ… 」

「ぁ… 明日からは ちゃんと起きるから! だから…
ごめん、何か こんなの言い訳だよね… 」

「私ね… ちょっと不安なの。
こうやって、どんどんミヤビとのあいだに 距離ができてくんじゃないかって…
ミヤビが 私の為にって頑張ってくれてるのは分かってる…
でも、だからこそ その理由で二人がケンカしたりするのは 一番嫌だもん… 」

― サクラ…
「ごめん… 俺、自分の事ばっかりで サクラの気持ち ちゃんと考えてあげられて無かったね…。
バイト代、思ってた以上に良かったからさ… これからは 入る日にちも少し減らしてもらって、もうこんな事ないようにするから…
ほんとにごめん… 」

「ぅん、もぅいいょ。 私こそ、わがまま言ってごめんなさい。
また…、 また明日からも一緒に学校行こうねっ!」

「う、うん!」
サクラ…
本当は辛いはずなのに… 笑ってなんかいられないのに…
無理して 笑ってくれてるんだね…