よ つ の は

「い… 　 いやぁー それがさ、俺って空気読めないから つい余計な事聞いちまって…。
結局 停学３日の処分って言われちまってさ…」

「あーあ… ったくバカだなお前。俺が停学一週間クラった意味がねぇじゃんか。」

そう言って 少し呆れながら笑った後、熊取は俺に向かって右手を差し出してきた。

「俺 熊取、宜しくな。」



それ以来、俺と熊さんは 何でも話せる仲になった。
しかし、未だに謎なのが 熊さんの年齢だ…。
何年かダブっているとは聞いているが、実際のところ いま熊さんが何歳なのかは 誰も知るヤツは居ない…。
だから、みんな『熊さん』って さん付けで呼ぶのだ。
全く… 不思議な男だよ。


そんなメンバーが集まって、ＵＫを中心に設立した軽音部と 演劇部。
始めた頃は、毎日ただなんとなく みんなで集まって、たわいもない話しをしていただけだったのだが、学校内の噂ってのは アっとゆう間に広がるんだな…

俺が言うのも何だけど、ウチの部って 意外とイケメン揃いだからさ…
そこらのホストクラブに比べたら キャラ設定もバリエーション豊富だし、噂好きの女子たちが発信源となり ウチの部の存在は すぐに校内で有名になっていった…。