美胡の母親と家に入り、お 茶を飲みながら美胡の母は ぽつりぽつりと話し出した。 母親の話がドラマのように頭に鮮明に映る。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 二年前―。 茶道の名門と呼ばれているのに わたくしたち…華影家は 人前が嫌いでマスコミなどの取材も全て断っていました… しかしそのせいか あまり世に知られなくなってしまい… 茶道の生徒さんが減ってきました。 でも先祖代々の茶道家をつぶすわけにいかない…と 悩んでいたとき―。