「やったな、優那。」 あたしは頭が真っ白になった。 だって、好きな人とこんなすてきな賞もらえるなんて嬉しいよ。 それに、蒼空くんも素直に喜んでくれてる。 ほんとうに嬉しい。 「うん、ありがと~~蒼空くん。」 あたしは嬉しさのあまり、泣いてしまった。 金賞ではなかったけれど、彼と踊れた瞬間はほんとうに楽しかった。 こうして、コンクールは幕を閉じた。 問題は、ここからだ。 「優那、話あるから。」 呼び出しは、潤先輩からだった。