「優那、率直に聞くけど、潤先輩のこと好きなの?」


「好きだよ・・・。でも、それはきっと・・・・。」


自分でも分かってる。

あたしが好きなのは、蒼空くんなんだ。

はっきり、好きという気持ちまで言えるようになったくらいに。



「潤先輩は、そんな弱々しい優那のこと好きになったんじゃないよ!!」


「愛梨?」


愛梨が大声で言うから、ビックリした。
愛梨がこんな大声で言うなんて・・・数えられるほどしかないから。


「優那は、いつもみんなのためにがんばってきた。泣きたいときに泣いて、笑いときは笑ってて・・・・すごく輝いてた。そんな優那だったから、潤先輩も・・・・。」


すると、愛梨は立ち上がった。


「あぁ~~!!やっぱ、あたしには優那を励ますなんてできないや!ここは・・・・。」


愛梨はケータイを取り出した。
そして、カタカタ、メールを打っている。