あたしは、ドキドキしながらも潤先輩のおでこを触った。


「あ、あつい・・・。」


それは、顔から火が出ているかのように熱かった。



「昨日らへんからだるくて・・・。」


「わ、分かりました!!では、部屋に連れて行きますね。」


連れて行こうとした瞬間、


「どうした?」

心配そうに話しかけてきたのは・・・


蒼空くん。


「熱あるみたいで、今、部屋に。」


「部屋には、俺が連れて行くから、優那は氷とか用意して。」


「うん。」


あたしは、潤先輩を蒼空くんに預けた。


蒼空くんはゆっくりと歩いていく。


そんな彼の姿もなんだか、たくましくて・・・好きなんだ。