思い込んでいたそのとき、


ケータイの着ウタが鳴った。

誰だろう?

もうすこしでHRなのに・・・。


あたしは、その場で液晶画面を見た。


そこにはおばあちゃんの名前が。

あたしはすぐに電話に出た。


「もしもし、おばあちゃん?」


「娘さんですか?こちら、救急病院です。実は、今日・・・定期検査の日だったのですが、なかなか来られなくて、定期検査の日は必ずこちらへ来られる方だったので、家を訪ねさせていただきました。そしたら玄関で、大島さんが倒れていたもので。」


「そ、それで容体は?」


「心配ありません。軽い貧血ですし。ただ・・・大島さんのケータイのメールでの下書きに娘さんに送ろうと思っておらっしゃったのでしょう。たくさん、娘さん宛てのメールがありましたので電話させてもらいました。」


「そうですか・・・。ありがとうございます。」


「あと・・・なんだか大島さん最近少し寂しそうだったんです。なので、申し訳ないのですが、明日にでも病院に来られませんか?」