あたしは寮に戻ろうとした。

そんなとき、

「優那、どこ行くの??」

あたしに声を掛けたのは


潤先輩だった。


「ど、どこにも行きませんよ。」


やば、噛んだ・・・。


「もしかして、サボるとか?」

「ち、ちがいますよ!!」

「図星か。」

やっぱ、先輩にはかなわない。

先輩の1つ1つの言葉にドキドキしちゃうんだもん。

先輩の声が甘すぎて。