続紙飛行機

ただ何かしら目つきがきつくなっていた

何か悩んでいるのでは・・・それとなく思ったので

ことあるごとに相談に乗るからと伝えた

ある日、町のセントラルブリッジが見える歩道橋の前の喫茶店に行ったことがある

そこは昔私と離婚した主人が逢引していたところだった

ひょっとしたら彼女はそこから恋人たちを見ていたのかもしれない

誰かを待っていたのかもしれない

夏の終わり、まだ残暑厳しい折彼女の命は散った

最後にあったのは私だったのでなぜ助けられなかったのかずっと攻め続けた・・・・

お葬式、彼女の顔の半分にはガーゼがかけてあった

声が聞こえていたらしいいろいろな

頭のいい子だった