私のお腹の中の赤ちゃんは順調に育っていた。


予定日はもうそこまで迫っている。


「おっきくなったねぇ!」


「陽介に似ないといいな!」


自分のことのように喜ぶ三咲と信二君。


このふたり私たちに隠れていつの間にか付き合っていたらしい。


それを知ったのは陽介が死んでからだった。


「だって佳菜に言うの恥ずかしかったんだもん。」


「相手が信二君だから?」


「佳菜ちゃん、そりゃねーぜ!」

ふたりに付き添ってもらい病院へ向かった。