「ねぇ、あなた自殺した魂はどうなるか知ってる?」


リアンがいなくなるとリリーは話始めた。


「確か、リアンが無になるとか言っていたけど・・・。」


「無・・・か・・・。
あいつらしいわね。」


リリーは不適な笑みを浮かべると続けた。


「昔あるところに青年がいてね。
その子には好きな人がいたの。
ふたりは両想いだったけど身分が違うから隠れてしか付き合うことはできなかった。
その青年と女の子は将来を誓い合った次の日に病に倒れた・・・。」


なんて切ない物語だろう。