「陽ちゃんの部屋って変わらないよねー。」


僕は下から飲み物を運んで戻ってくると辺りを見渡して佳菜は呟いた。


「でも結婚したら私の部屋になるんだね！」


そんな風にはしゃぐ佳菜を見たら急に愛しくなった。


「佳菜･･･。」


「苦しいよ･･･。」


僕は抱きしめて彼女にキスをした。

「うっ･･･。」


そうゆうと佳菜は部屋を飛び出してしまった。


えっ･･･？


数分後、戻ってくるなり『ごめんね』と言う佳菜。


「いいけど、どうしたの？」


「うん･･･。」


もじもじしている彼女にピンときた。


「もしかして･･･。」


「そう･･･。」


妊娠？


「まじかぁ！いつからわかってたんだよ？
なんで俺に言わなかったんだよ？」


「だって妊娠がわかって結婚したいって言われるみたいで嫌だったんだもん。」


だから親に挨拶してっ急がせてたのか･･･。


「ところで病院行ったの？」


「ううん、まだ。」