それからすぐに、和希は家へやってきた。
いつもみたいに、いきなり部屋へ入ってくることも
ベッドへ飛び込むこともなく
私と向き合って座った。
「葉月から聞いたんだろ?」
コクリと頷くことしかできない。
「俺は…ずっと彩が好きだった」
和希の顔がまともに見れない。
「でもさ、幼馴染みでよかったんだ。 楽しいときには一緒に笑って、辛いときには支えになって。
傍に居られればよかったんだ。 いつでも彩が頼ってくれるのは、俺だから。
それだけで、十分だった。
今でもそれは変わってない」
「でも…彼女いたでしょ? 葉月とも長く付き合ってたし…」
そう言った後、和希まで俯くのがわかった。
「邪魔しちゃいけねぇと思って」
「邪魔?」
「前にあっただろ、彩と俺が仲いいからって誤解されて、フラレたこと」
あの海でのこと…。
「彩は、俺に彼女がいたら、彼女を優先させるだろ。 そしたら、ちょっと距離おけるから彼氏が出来ても誤解されないだろうと思ったんだ」
「私のために、彼女を作ってたってこと?」
「まぁ…。 でも葉月だけは違う。 アイツはホントに好きになったんだ。 ずっと一緒にいたいって思った」
じゃあ、何で別れたの?
いつもみたいに、いきなり部屋へ入ってくることも
ベッドへ飛び込むこともなく
私と向き合って座った。
「葉月から聞いたんだろ?」
コクリと頷くことしかできない。
「俺は…ずっと彩が好きだった」
和希の顔がまともに見れない。
「でもさ、幼馴染みでよかったんだ。 楽しいときには一緒に笑って、辛いときには支えになって。
傍に居られればよかったんだ。 いつでも彩が頼ってくれるのは、俺だから。
それだけで、十分だった。
今でもそれは変わってない」
「でも…彼女いたでしょ? 葉月とも長く付き合ってたし…」
そう言った後、和希まで俯くのがわかった。
「邪魔しちゃいけねぇと思って」
「邪魔?」
「前にあっただろ、彩と俺が仲いいからって誤解されて、フラレたこと」
あの海でのこと…。
「彩は、俺に彼女がいたら、彼女を優先させるだろ。 そしたら、ちょっと距離おけるから彼氏が出来ても誤解されないだろうと思ったんだ」
「私のために、彼女を作ってたってこと?」
「まぁ…。 でも葉月だけは違う。 アイツはホントに好きになったんだ。 ずっと一緒にいたいって思った」
じゃあ、何で別れたの?
