「…ごめんな」
悠のか細い声が聞こえた
…どうして?
どうして悠が謝るの…?
「……馬鹿悠…会いたかったよぉ…」
「…美優」
―――――フワッ
悠は優しく私を包み込んだ
「…悠ぅ……寂しかったぁ…」
「…うん」
「……とっても…怖かったぁ…」
「…うん」
「…一人が……怖かったぁ」
「…うん」
「……悠に…名前……呼んで欲しかったぁ」
「…ごめんな。美優…」
「…ホントだよ…悠のバカぁ」
「…ごめんっ……」
私は、悠の胸の中でたくさん泣いた
そして、久しぶりの温もりに、安心して目を閉じた
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