「…本当。足と腕も傷だらけ」

……本当だ。

今…気付いた。

私…
一体…どうしちゃたんだろう。

「行くぞ。治療しないとな」
悠は優しく、私の手を引いて、寮に連れて行ってくれた。

後ろからは、守の怒鳴り声と、淳の大きいため息が聞こえた

部屋に着くと、私はソファーに座らされた

悠は緊急箱を持ってきて、私の前に座った

「…ちょっとしみるかもしれないけど、我慢しろよ?」

私はコクリと頷いた

しばらくすると、守と淳も入ってきた



「いっった~いっ!!!!」
「我慢しろっ!!!」
「痛い~!!!!」
「煩いっ!!!!!」
「悠ぅ~!!!痛いよぉ」
すると悠は顔を赤くして、私の手に消毒液を垂らした

「馬鹿っ!!!変な声だすなっ!!!」

ひ、酷っ!!!
いくらなんでも…

「…ふぇ~んっ……悠のアホぉ…」
私の涙線が爆発した
悠は焦ってる

「…怖かったよぉ……一人でっ…怖かったぁ……」
「…美優」
悠は手を止めて、悲しそうな顔をして、私を見た