シーソーゲーム



その場にへたり込む君の腕を掴み立ち上がらせる。僕に怯えるその瞳はもう僕を愛していないことを教えてくれた。




そんな君を引き寄せ、君の震える唇に唇を重ねてみる。



溢れんばかりの君への愛を口移し。君がまた僕を愛してくれればいい、そんな願いを込めて。



だけど現実はそう甘くない。



ゆっくりと唇を離した僕は君を見つめる。だけど君は僕を見てなんかいなかった。



「…ばいばい」



俯く君の嗚咽と共に微かに聞こえたその一言は僕に現実を突きつけた。

今すぐ消えてしまいたい。この場から、この世界から、この宇宙から。
そして消してしまいたい。僕の記憶を、君を愛すこの感情を。