王子に恋して




羽美は、そんな彼らの中でも、もちろん稜太ばかり見ていた。

そして次第に、

"南野くんの笑顔が見たい…"

と思うようになっていた。


しかしその時、臆病なチキンガール羽美にはどうする事も出来なかった。


それからしばらく経ったある日の放課後、
まだ完成していないレポートがあった羽美は、
あまり人気がなくて静かな図書室で終わらせようと、図書室へ向かった。


"誰かいるかな…?誰もいないといいなぁ。"

そう思いながら中を覗くと…先客がいた。

その先客というのが、羽美の好きな人である、稜太であった。