「ちゃんとそれは断ったよ!」




「それはって…他にもなんかあったんだ?」



しまった…。
墓穴。



「……………」




また間が空く。



再び洸の手が動き出す。




「あー!あの…えっと…」



「何?」




「だ、抱き締め…られ…ました。
け、けど!
ほんのちょっとだし!
みっくんもちゃんとわかってくれたし!」



と言ったけれど…



「それで?
それで笑顔で戻ってきたの?」



うわー、怒ってる。



「ち、違うよ!
これからもちゃんとお友だちでいてくれるって。
それが安心して…
わっ!」




なんて言っても遅かった。

私はお姫様抱っこされて
そのまま寝室に連れていかれた。


「あいつのことなんて
考えられなくしてやるよ。」


「え、ちょっ待っ…」


反抗しながらも。

愛されてるなぁ〜って思えて。
幸せを感じてる。

私はそのまま身を任せた。