やった、やった。


早く休みにならないかなーっ!


るんるん気分で
食器を洗っていると…



突然後ろから抱き締められた。


「わぁっ!」


びっくりして振り向いたら
間近に洸の顔がある。


反射的に顔を背けてしまう。
きっと今顔は真っ赤だよ〜!



「なんで顔そらすの。」


「だって、なんか恥ずかしい。」


私がそう言うと洸はちょっと笑って…
ますます腕に力を込める。


「なぁ、この間斉藤と何話してたんだ?」




この間?

ああ、あの時か。



「何って別に…
洸に私が嫌がらせされてるのを
言ったって言われただけだよ。」



「の割に、笑顔で教室に戻ってきたよな〜。
本当にそれだけ?」





「……………」


妙な間を空けてしまう。



「言わないとチューしちゃうよ?」

そういうと洸は私の服のボタンに手をかけ始める。



「あー!ちょ、タンマ!
言うよ!
……こ、告白をされてたんです。」




洸の手が止まる。



「告白?」


明らかに不機嫌そうな声。