「陽菜…
本当に、本当に俺でいいのか?」






「洸じゃなきゃ、ダメ。
洸がいいの…。」





今度は私が洸に抱きつく。

2度と離れたりしないように……。



私を包み込んでくれる

大きくて広い肩。
たくましい胸。
暖かい腕。

この人がいれば何もいらない。



…好き、好き、好き。


言葉が溢れてくる。



「洸、好き、好きだよ。
……好きだよ。」



とにかくこの言葉を伝えたい。



「好……んっふぅ…っ」


洸に唇を塞がれ言葉が途切れる。



「陽菜、愛してる。
…ありがとう、俺を選んでくれて。」




今までの嫌なことが嘘みたいに消えていく。


私は最高に幸せ者だ。