あの日、思いの外委員会が長引き俺が教室に帰ったのは
1時間くらいたった後だった。

その時、陽菜の姿と荷物は既になかった。



「…っれ?どこにいんだ?
遅いから先帰ったか?」



それにしても、何の連絡もなしに先に帰るのはおかしい。

陽菜の携帯に連絡をいれるが返事はこない。



「あいつどーしたんだ?」



この時、俺は陽菜に大変なことが起きているなんて
考えてもみなかった。