『島谷 洸(しまたに こう)』

高2の春の中頃。

黒板に書かれた名前。


「…よろしく。」
ちょっと低い声が小さく教室に響く。


クラス替えも終わって
みんな馴染んできた頃に
新しく転校生が来た。