あたしはなんとか大嫌いな朝を乗り越えて家を出る。 「梨愛~遅い~!また遅刻~。」 この朝からテンションの高い奴があたしの友達第1号。 川田希優。 「ごめ~ん。朝は苦手なんだってば~。しかも5分だけぢゃん。ね?」 朝が嫌いなあたしは喋りたくないけど、希優といたら静かにするなんて事はできない。 「それ何百回も聞きました~。あした遅刻したらおごりね?」