―――ガチャンッ…… その時、鋭利な金属音が響き渡った。 その反響具合でこの部屋が想像していた以上に広いことを知る。 『こわい』 反対に頭の中で木霊する声は閉塞感に怯えているようだ。 得体のしれない“何か”に辟易する。 コツコツと、固い床を歩く音が近付いてくる。 それだけで呼吸は乱れ、心拍数は急上昇の一途を辿る。 なんて矮小な人間なんだと、我ながら情けなくなった。