何しろ春は僕から逃げられないんだから。 鎖も、枷も、何も要らない。 だって僕等は繋がれているから。 僕は春のために生きて、春は僕のために生きる。 そして春は感情の灯らない汚濁のような瞳で僕を見るんだ。 その瞳の中に僕の姿はない。 春が見ているのは、 “自分を守ってくれる存在”だけ。