初めて見たときからアイツが嫌いだった。 自分や父親と、同じ匂いがしたから。 すぐに危険だと察知することができた。 長谷川やあのバカ(春の彼氏と表現するの以下略)とはまた違う異常性への危惧。 ……やっぱり手放しに確信できないな。 涼はいつだって春のコトだけを考えて接していたから。 春が一番、春が優先順位一位、春、春、春。 長い間忘れていた異常枠を改めて再認識する。 犯人をアイツだと断定するのは、まだ早いかもしれない。 何しろ暫定的な結論しか出ていないのだから。