―――――――――――――――――……… 春が、いない。 少しの間家を離れていたらこれだ。 まぁ、犯人は大体誰だかわかるけど。 大切な春を盗まれた。 腹の中では怒りの溶岩が吹きこぼれそうなほど煮えたぎる一方、春の安否を考えると顔中から血の気が失せていくのも感じる。 とにかく春を探しに行こう。 幸い、春の服の中にGPSを忍ばせてある。 それだけが不幸中の幸いと言えるだろう。