「秋でしょ」 私の中で何かがブツリと音を立てて崩れ落ちた。 脳が警鐘を鳴らす。 「両親を殺したのも、春ちゃんの彼を殺したのも、友達も、それに」 「違う、秋は私のために……」 「『涼くん』もね」 『涼くん』もね。 彼の言葉が耳に木霊する。 何度も何度も反響し、ゆっくりと浸透するように脳まで伝わってくる。 この人は、何を言ってるの……?