スッと、警戒が私の背筋をなでる。 冷気のような何かが体の芯を伝っていった。 「大丈夫。オレ、春ちゃんのコト好きだからさ」 「大丈夫って……?私には秋がいるから……」 「秋だってバイトとかでしょ? オレも今はバイトだけど、ちゃんと学校卒業してるし。 将来は有望だと思うけど」 徐々に距離を詰めてくる彼から必死で後ずさる。 なんで家まで上げちゃったんだろう…… 脳裏をよぎるのは秋の姿。 ちゃんと秋の言うコトを守ってればよかった。