倒れかかった体を立て直すためにテーブルに手をつくと、その瞬間、足元から体が崩れ落ちた。 驚いて足に手を伸ばす。 何が、起きたの? 歩けない。 痛い。 怖い。 得体の知れない何かが私に忍び寄ってくる。 寒くて、怖くて、必死であの影を探すけど、 やっぱり見慣れた彼の姿はどこにもない。 側にいるって言ったじゃん。 どこにいるの……秋…?