「男の香水の匂い……長谷川に会ってたんだ」
「な、んで…」
「あのコンビニでしょ?袋見ればわかるよ」
足元に視線を向けると、そこには秋のために買ったプリンが落ちていた。
「これ……」
秋へのお土産なんだよ。
そう言おうとして口を開いた途端、暖かくて柔らかいナニカが侵入してきた。
それが秋の舌だと理解した時にはもう遅かった。
私はそのままソファーに押し倒された。
「僕を悲しませないで、って言ったのに」
「あ、ぁ…」
「ダメだよ、動いたら……お仕置きしなくちゃいけないんだから」
秋の口端が弧を描く。
その顔はまるで狐面のようだ。



