「コッチにおいで」 キミは私に甘く囁く。 たったそれだけで私の体は動かなくなってしまうのだ。 ある種の呪縛のようなキミの言葉。 それは鎖のように私を繋ぎとめ、重い枷のように私を締め付ける。 逃げられない。 一瞬でそう悟った。 「イケナイ子だね。僕以外を見ているなんて……」 この人に言い訳は通じない。 最初からわかっていた。 だけど思わず口をついて出ていた。 「他のものなんて見てないよ!私はずっと……」 次の瞬間、世界が暗転した。