「えー!何回も言わせるなっつーの!」
「わりぃわりぃ笑。で?」
「だーかーらーぁ・・・




   ー好きだよ。レイトのこと。ー」
「・・・。」
うちは、恥ずかしくてそっぽを向いたけど
レイトがびっくりしてるのが分かった。
しばらくしてから、レイトが口を開いた。
「あのさ・・・。おれも今日言おうと思ってたことあんの。」
「・・・なに?」
期待してしまった。『おれも、好きだよ。』みたいなのを・・・
「ゴメン。おれ・・・


   ーチャライ女、きらいだから。ー


・・・だから、もうおれにかかわんなって
今日言おうとおもってた。」
長い沈黙。
ブランコが止まりかける。
「・・・ふられたって事?」
「・・・ごめん・・・」
「わかった、ごめんね。変なこと言って・・・
   バイ・・・バイッ・・!」
最後のバイバイは、
声が震えてしっかり言えなかった。
来たときみたいに走らない。
走る気がしない。
今からでも、レイトが
追いかけてきてくれるようなきがした。
『ごめん!やっぱすきなんだっ。』って
言って欲しい。
あこがれるな・・・。ドラマのシーンみたいっっ・・・
きがつけば、ウチのほっぺは
何か冷たいものでぬれていた。
「うぅ・・・わぁぁ・・ッ」
涙があふれ出て止まらなかった。
うちは、ほんとにいい恋をしたのかな
あんまりだよっッ・・・
もう、恋なんてしない。って
思ってた。
あのときは・・・。