「うち、笑ってた?」
「とっても楽しそうだった」
「じゃ、あした学校頑張って!」


「やだな・・・」
うちは、お母さんにも聞こえないような
小さな声で言った。
もうすぐつかのまの夏休みが終わる・・・。




朝だ。はやくしなきゃ。
「行ってきます!」
ウチの髪はあかるい茶色。あの時はこの色、すんごいうれしかったー
その事はそのうち言うよ。
ウチは、息を切らしながら走った。髪の毛しばりながら。
遠くに人影が見える。
もういるよー!怒られる!!




「ごめん!美希ー!寝坊だー。」
「もぅっっ!」
カバンで頭を殴られた・・・
ま、ウチがわるいんだけど笑
ミキは佐野美希(さのみき)!
ウチの大親友さ♪
「こっからも走るよー!タイミングかさなるのやでしょ。」
「うん。やだからまってー!」
ウチらがかよってんのは市立第3中学校
特に頭がいいわけでも、不良がいるわけでもないけど
4中まである市内で

一番校則がゆるいのだっ!
1中だったらみんな黒髪とか・・・。そんなのたえきれなーい!!


ほんっと3中でよかったー・・・ンだけど・・・
いそがないとー!!
ほらもう、あいつんちの前。
うわっっ!かーさんに早くいけってゆわれてる!
こっから全力疾走ダゼ!
ふーーーーーー。間に合ったぁぁ。
こっからは普通に歩いてく



じゃ、ウチが走った理由について。