彼氏はおとーと




るうは小走りで俺を引っ張っていく




向かった先は中庭



***



るうは黙ったまま




「・・・話があるんじゃないの?」




俺が切り出す




るうは眉を下げて困った顔をした





そして、口を開く







「あたし・・・聞いちゃったの」



「・・何を?」





聞かなくたって分かる





やっぱり俺の予想は当たってた









「昨日の夜・・・・・・・千秋君と玲さんが話してたの」


「・・・・・」





*