「本当・・・に・・・・・・?」
「見たくないからすぐ目逸らしたけど」
どうしよう
ばらされたら・・・・・・・
そんな不安が頭を埋め尽くす
「でも俺は誰かに言うとか、そんなの考えてねぇから」
「・・・え」
「脅してつきあってもらうつもりも無い。そんなの嬉しくねぇし」
「・・・・・・・あの・・」
「・・・俺は気持ち伝えたかっただけ。辛いこともあるだろうけど・・・そん時は俺頼っていいから。応援してる」
それだけ言うと
賢斗はあたしを抱きしめた
強く
でも短く
そして階段を下りていった
止まりかけていた涙はまた流れていく
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