木々を掻き分け山の中を進んでいく。
小学生のときはもっとスルスル進めたのに今は山登りに慣れなくなったせいと、身体が大きくなって枝にひっかかるせいで上手く進めない。
「どこ行ったんだろ・・見つかるまで終わらないしなぁ・・」そんなことを考えながら蒼を探した。
二、三時間探しただろうか。
長らく運動らしい運動をしていないわたしはバテてきてギブアップ寸前だった。
携帯で時間を確認すると、17時を過ぎていた。辺りはうっすらと夜の気配を帯びようとしていてあまりの静けさに少し気味悪くなった。
「もう辞めて蒼に出てきてもらおう」と思い、蒼から来たメールに返信する。
ブーッブーッ
すぐに返事がきた。
「あれ?」
それはエラーメッセージだった。アドレス変えたなら教えてよ!!と苛立ちながら、こうなったら探すしかないと再び重たい腰をあげた。
蒼を探しながらわたしは蒼が言い残した約束のことを考えていた。
約束・・・約束・・・蒼とした約束だから少なくとも三年前だよね。なんだろう・・・
カレンダーに大きく書かれたハートマーク・・・わたしの18歳の誕生日
裏山・・伝説の泉・・・
「あ」
わたしは蒼との約束を思い出した。
小学生のときはもっとスルスル進めたのに今は山登りに慣れなくなったせいと、身体が大きくなって枝にひっかかるせいで上手く進めない。
「どこ行ったんだろ・・見つかるまで終わらないしなぁ・・」そんなことを考えながら蒼を探した。
二、三時間探しただろうか。
長らく運動らしい運動をしていないわたしはバテてきてギブアップ寸前だった。
携帯で時間を確認すると、17時を過ぎていた。辺りはうっすらと夜の気配を帯びようとしていてあまりの静けさに少し気味悪くなった。
「もう辞めて蒼に出てきてもらおう」と思い、蒼から来たメールに返信する。
ブーッブーッ
すぐに返事がきた。
「あれ?」
それはエラーメッセージだった。アドレス変えたなら教えてよ!!と苛立ちながら、こうなったら探すしかないと再び重たい腰をあげた。
蒼を探しながらわたしは蒼が言い残した約束のことを考えていた。
約束・・・約束・・・蒼とした約束だから少なくとも三年前だよね。なんだろう・・・
カレンダーに大きく書かれたハートマーク・・・わたしの18歳の誕生日
裏山・・伝説の泉・・・
「あ」
わたしは蒼との約束を思い出した。

