「名は?」 あたしの声に頷き 両手を握りしめ拳を作り 拳を合わせて頭を下げる 「コクエン… と申します」 頭をゆっくりとあげる その仕草はとても 優雅だった 「コクエン… 汝に闇の恵みを授けん」 あたしはコクエンの 唇にキスを落とした 「御意」 コクエンは頭を下げた