「…ステラ……様…?」


ルーンは放心状態で
自分の腕を見つめた



さっきまで…
ほんの数時間前まで
この腕の中にいたのに…




どうして……




「嘘だよね………?」


ウィンディは声を
震わせ騎士達を見つめる




「……あぁ…何かの
冗談だ………」



ダイは片手で
顔を覆う




「ありえません…
姫……どうして…」


オークは眉を
眉間に寄せる




「……何でだよ!!!」


ファイは扉を殴りつけ
そのまま俯いた




「…………姫………
あなたを一人に
してしまうなんて……」


ウォンは悔しげに
座り込んだ




「………………」



コクエンは黙ったまま
口を開かない




王妃や国王は
ステラが消えた場所を
ずっと見つめていた






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