「…どういう事ですか!?」
ルーンは不安げに
二人を見つめる
「私にはまだやらなければ
ならない事があるわ
例え血影が消えても
この世に人間がいる限り
喜び、幸せの反対に
憎しみ、妬み、争いは
付き物だから
また新たな血影が
現れる…」
ステラは瞳を閉じた
瞼に浮かぶのは
先代の姫や騎士の姿
「その度にあなた達や
次の世代の界源の姫、
騎士達は戦い続け
なくてはならない…
そんなの……
誰も望んで無いのに
だからあたしは
あなた達と未来に
あたしの命を託します」
ステラの言葉に
皆は黙り込む
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